2017年5月25日発表　アルジェリア新内閣

〜4年9か月ぶり首相交代、テブゥン前住宅大臣が首相就任〜

　2017年5月25日ブーテフリカ大統領は、5月4日の国民議会（下院）選挙に伴う組閣を発表した。内閣の顔ぶれが変わるのは、2016年6月11日の部分改造以来約1年ぶり。首相には、2012年9月から同ポストにあったセラル氏に代わり、アブデルマジド・テブゥン（Abdelmadjid Tebboune）前住宅大臣が指名された。テブゥン氏は1945年11月生まれの71歳。ジェルファ・アドラール・ティアレ・ティジウズの県知事を歴任した後、1999年に内務大臣付き地方行政担当大臣として初めて閣議に顔を連ねた（ゴザリ第1次内閣）。先のセラル内閣（第1次〜第4次：2012年9月3日〜2017年5月24日）では一貫して住宅相を務め、2017年1月からは、病気療養中の商務大臣に代わり同大臣代行を兼務していた。（以上アルジェリア首相府資料）テブゥン新首相は、セラル前首相と同じく、ブーテフリカ大統領の最側近の一人を言われている。

　今回の国会選挙に伴う組閣では、当初セラル氏が首相指名を受け組閣に当たったが、連立相手のうち、イスラム系政党HMS（得票数第3位：MSP「平和のための社会連合」他連合体）とTAJ（同第6位：「アルジェリアの希望連合」）の同意を取り付けるのに失敗した。なお、ガイド・サラー国防副大臣兼参謀総長、メサヘル外務大臣（マグレブ・アフリカ・アラブ連合大臣から横滑り）、ベドゥイ内務大臣ら最重鎮の顔ぶれは変わっていない。

出典：アルジェリア首相府ホームページ、アルジェリア・フランス各紙
文責：大月美恵子